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2016年台風10号災害岩手県岩泉町支援活動





発災日:2016年8月30日
活動期間:2016年9月3日~12月10日

活動地:岩手県岩泉町

現場状況:台風10号により、岩泉町の多くの地域で水害が発生した。高齢者施設では多くのお年寄りが避難できずに亡くなった。岩泉町は、海岸地域から山の中の地域までは車で40分かかるほど広大な地域(本州の「町」では最も広い)であり、地域によって天候も全く違うこともあるため、避難の情報がうまく伝わらなかったのではないかと言われている。観光地「龍泉洞」や「安家洞」も被災し、長期間観光客の受け入れができなかった。

支援内容:道路の通行止めによって、役場や社会福祉協議会のある地域と岩泉町小本地区は分断されていたため、小本地区に災害ボランティアセンターを設置して支援活動を開始。その後、道路の復旧にともないボラセン運営は社協に任せた。
社協から大型入浴施設設置の依頼が入ったため、中里地域と安家地域の2ヶ所に、それぞれ1,000リットルの浴槽を設置。
中里地域は水道が復旧していなかったため、毎日小本地区から水を運んでお風呂の運営を行った。安家地域は、車を流されてお風呂に通えないという被災者のために、岩泉町安家支所と避難所の間に設置した。避難所の被災者が使用したため、仮設住宅へ移ることができた12月までお風呂を継続した。(Vネットはメンテナンス等を行い、日常の清掃等は役場職員が行った。)
特記事項:安家地域のお風呂については、岩手県知事のツイッターでも紹介された他、新聞紙面でも報道された。
  

2016年台風10号災害①土砂除去



異常なルートをたどった台風10号により河川が氾濫。高齢者施設でも多くの命が奪われた。
支援活動は、岩泉町小本支所付近の土砂除去から開始。





ホイルローダーも使用して土砂を除去。




支所付近の土砂除去を手伝ってくれた地元の高校生、駆けつけたボランティアと…。
この後、岩泉社協から「入浴施設設置」の要請が入ったため、土砂除去はここまでで終わった。
  

2016年台風10号災害②入浴施設設置



岩泉町社協から「自衛隊撤退後のお風呂を中里地区につくって欲しい。」との要請を受け、現地に入浴施設を設置。
断水が続いていた期間は、水が出ていた小本地区から水を運んで運営した。その後、水が通ってからは水道水を使用した。





中里地区のお風呂が水道水を使えるようになった後、岩泉町役場安家(あっか)支所から「お風呂に入れない人がいるから、お風呂をつくって欲しい。」との要請が入った。
現地で調査をすると、お風呂までは車で30分ほどかかり、家と車を流された家族の中には川の水で体をきれいにしていた方もあった。
そのため、安家支所の裏(避難所の隣)に入浴施設を設置し、「あっか飛騨高山の湯」と名付けた。





東日本大震災被災地や岩泉町中里地区につくったお風呂からさらに改良し、浴槽への給湯とシャワー用の給湯は別系統とした。
これによって、入浴時の快適さはさらにアップし、利用された方からは「本当に快適なお風呂」との評価をいただいた。





狭いテントの中につくるお風呂であるため、スペースをいかに有効に活用するかも課題となった。




雪が降る時期まで稼働したため、雪対策も必要となった。
屋根の上にパイプを置き、その穴からお湯が出て融雪させる仕組みとした。





岩手県知事のツイッターでも紹介されました。

このお風呂でも多くの笑顔が生まれました。
ご協力いただいた全ての皆さま、本当にありがとうございました。