スライド1
スライド2
スライド3

2017年九州北部豪雨災害福岡県支援活動

2017年九州北部豪雨災害福岡県支援活動


発災日:2017年7月5日~6日
活動期間:2017年7月7日~28日

活動地①:福岡県朝倉市(7月8日~7月28日)

現場状況:福岡県から大分県にかけて線状降水帯による甚大な被害が発生し、大量の土砂だけではなく、大量の立木も流された。朝倉市杷木地区では、地域を流れる赤谷川が大量の流木により行き場を失った水は住宅地を流れた。積もった土砂の深さは2m以上、流れてきた大木が10m以上折り重なったところもあった。以前発生した水害より大きかったため、前回水が浸からなかった地域の方を中心に何人も逃げ遅れ、行方不明となった。
支援活動を行う最中も度々「避難指示」が出されるほど天候不順が続いた。

支援内容:重機を使い、警察・消防・自衛隊による行方不明者捜索活動の支援を提案した。「行方不明者捜索は手作業で行う」という方針のため一旦断られたが、20m以上ある大木が山になっている地域では遅々として進まなかったため、提案の半日後、朝倉市役所からの要請によって、重機による捜索活動支援を行うこととなった。
現場は、通常河川ではないところを水が流れているため、伏流水のような状態になっているところも多く、重機が沈んでしまうことも少なくなかった。担当した約15haのエリアで行方不明者を見つけることはできなかったが、「ここに行方不明者は存在しない」ということを証明する作業となった。

活動地②:大分県日田市(7月7日~7月8日)

支援内容:日田市の避難所でも、「冷たい床」が課題となっていたため、日田市内の避難所全てに断熱のシートを配付した。



2017年九州北部豪雨災害福岡県支援活動


九州北部豪雨災害によって、大分県日田市、福岡県朝倉市に甚大な被害が発生。
日田市の避難所に断熱シートを配布したところへ「行方不明者捜索を重機でサポートするから手伝って欲しい」との連絡が入った。



2017年九州北部豪雨災害福岡県支援活動


朝倉市杷木地区では大量の流木が街や住宅を破壊し、ここでは何人もの方が行方不明となっていた。
中には、「自分がもっと真剣に避難を呼びかけていたら、あの人は行方不明にならずに済んだのではないか。」と悔やむ声もあった。



2017年九州北部豪雨災害福岡県支援活動


活動開始時は、地元消防団の支援から始めた。
消防団が手作業で行方不明者を捜索するのに対し、重機で大木を除去して支援した。



2017年九州北部豪雨災害福岡県支援活動


災害発生から72時間を過ぎてからは、消防・警察・自衛隊が行う行方不明者捜索に対して、事前に大木を除去して捜索活動が進め易い状態とした。


2017年九州北部豪雨災害福岡県支援活動


小さな重機では対応できない大木が多かったことや、土砂の下を川の水が流れ、重機が埋もれてしまう恐れもあったため、大型の重機に切り替えて支援を続けた。
何人もの方が行方不明となった杷木地区で不明者を見つけることはできなかったが、消防・警察・自衛隊と力をあわせてエリア内に不明者が埋まっている可能性をゼロにすることはできた。

この活動にご協力いただいた全ての皆さま、本当にありがとうございました。


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。

コメントする

 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。